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大体酩酊してゐる

左腕が呼んでる

結局仕事を休んで、泣いたり泣かなかったりした。

久しぶりに大泣きしたので、まぶたは欲張りすぎた二重の整形のダウンタイムのように腫れていた。

しんどい、携帯を見ていないと思考が止まらない。不幸自慢、試し行為、くやしくて悲しい。

不思議と自分を傷つける気にもなれなくて、でも正気ではいたくないからアルコールを飲む。少しも酔わない。具合が悪くなるだけ。

 

何度リロードしても問題のヘッダーの画像は変わらなくて、昼が過ぎても夜になっても変わらないままで、21時を過ぎても変わらないので自分が思いつく限り一番強くて短いことばを送る、未読。

 

普段なら会議中でもすぐ既読になるくらい携帯に依存している相手なのだから、わざと無視されているのだとわかった。

許さない、許したくない、感情の盛り上がり方が病的なんだとわかる。

わかってしまう。執着されていると思いたくなっている。

肯定されたい、でも相手は肯定しない。自分の人生に入ってきてほしくない。ただの遊びなんだから、こんなふうに私生活と仕事を混ぜたくない。

 

次の朝になって、やっとやっと仕事に行って、いつもと違う道を選んで帰った。嫌な記憶を思い出さないように。

 

終業近くになって、やっと問題の画像は差し代わっていた。キラキラした最低な画像だと思った。