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大体酩酊してゐる

やさしいから、で済ましてきてしまったことが多すぎる、他人に対して怒りや悪意を見せたのが15歳からなので自分の感情を表現するのが不得手。

それなのに専攻は自己表現なのは皮肉。

 

優しいのは面倒くさいから。

声が大きかったり、人前で大粒の涙を流しても自分の意志を通したかったり、他人が傷つくかもしれない物言いをする、そういう時間や手間をかけることを避け続けて生きてきた。

答えの出ない学級会は大嫌い、自分が諦めたり折れたりすれば解決するならそれがいいと思っていた。

本当は少しも優しくない。

他人に共感したくない。誰も私の気持ちなんかわからない。わかってほしくない。

他人に合わせるふりが上手になって、何も期待しない、見返りなんてない。

 

いてもいなくても同じ、誰かの特別になんてなれない。

だって私だけの特別な人なんていないから。いらないから。