電力需給ひっ迫警報なるものが発令される。
今朝は大粒になった雪が降り続いていて、雪のせいか地震のせいか、はたまた電力が足りないのかわからないけれど交差点の信号が故障していた。
人力の交通整理を久しぶりにみるなど。
水分の多い雪は歩くと、靴の下で音を吸収して溶けていく。
毎日たくさんの電気を使う職場に通っているし、住んでいる地域柄この時期はどこも暖房はがんがんにかけてある。
さすがに今日は20度にしてある、らしい。
末端冷え性を極めて、冷えのぼせが慢性化しているから実はこのくらいが過ごしやすい。基本的に徒歩なので室内ですぐ汗だくになりがち。ただでさえ汗をかきやすいのに不快になりがち。
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仕事の帰り道にスーパーに寄る。真っ白な蛍光灯が不健康を照らす。
帰路はその日あった嫌なことを思い返すので好きじゃない。どん底まで嫌な気分になって部屋のドアを開けたら即シャワーを浴びる。浴びたらウイルスや埃や汗や化粧が流れて、少しだけ楽になる気がする。
そうしたらもう即、水気を帯びた体のまま、即飲酒。熱心なアルコール消毒。ひとりパーティーは大得意。
その繰り返し。
家にアルコールがなければ買って帰らなくてはならない。どん底に向かって歩いているのに(家はどん底じゃないけど)そんな精神状態で買い物なんかしても、いい方向にならないのはわかってる、けどアルコールとカロリーの低い、低くあってほしい食べ物を買って帰らないと穏やかな1日の終わりを迎えられない。供物、そう、己に捧げる供物的な感じで。
なんでもいい、甘くなくて酔えれば。
死ぬほど吐いたビールも、死ぬほど吐いたワインも、死ぬまではないけど、起床即吐いた日本酒も。全部買い物カゴにいれると少しだけ楽になれる。会社のお局的『おねえさん』に嫌われてることくらい、別に。
他の社員とあからさまに違う態度、無視される挨拶、冷たい視線。私に聞けば早いのに、わざわざ何もわからない人に聞く、遠回り。
『おねえさん』でなくても日常の同性に嫌われやすい人生を歩んできたのだから別に今更どうでもいい。同性だけじゃないな、異性もか。
反感を買いやすい? 目の上のたんこぶになりやすい? 気を遣ったつもりで余計なことしすぎ?
そう思って、何もせず教室の隅で黙っていたこともある。それでも駄目だから、邪魔だし、誘うことはあっても誘われることのない人生。諦めるしかない、きっと自分のわかっていないところで嫌われてるし、それは直すべきところなのだから。
そんな1人反省会も、熱いお湯を浴びて、ドライヤーで髪を乾かしている間にどうでもよくなる。うるせーくそばばあ、いつまでも学生みたいなノリで生きてんじゃねえよ!!
濃いめに割ったウイスキーがどん底から無重力の空間に引き上げてくれる。もやもやの昼間をふわふわの夜に変えてくれる。
日陰に残った雪がカチカチの氷になる。
その上を歩いて、きっと滑って転ぶ。
意味がわからないのでこれでおしまい。
酩酊しながらウイカのドラマ観る。